ヒルギの胎生芽、そしてキバウミニナの貝殻と思って拾ってきたはずなのにその中に いたツメナガヨコバサミ。 採取してきてからいつの間にか4ヶ月が過ぎようとしています。 驚きや感激を含みながら長期の観察と記録をしてきました。 南国マングローブの気候、エサ環境の違いにもかかわらず今日まで命永らえています。 でも、落ち葉が舞い散る季節になりましたし、観察にも大きな変化も見られなく なりました。 当初は簡単な観察記をと思っていましたが、初めて見る相手に知らないことだらけ。 調べることも多々、でも調べてみても分かることは少々。それなのに意外と発見もあり。 今までに長期に亘って観察したり、その上観察記を書くなどの経験もなく、全く素人 同然のつたない記述でしたし、仕事、用事の合間にということもあり日も長くなって しまいました。 日々ゆっくりと時には詳しく眺めていると知らないこと、分からないことに 色々と気付くものですね。 それを調べるのも大変ですが楽しいものでもありました。 知りたいことはなおありますがこれ以上の大きな事象は多くは望めそうにはありません。 11月20日のヒルギと 13日のツメナガヨコバサミの様子です   本日をもって観察記を終了いたします。 長きに亘りこのブログ頁を利用させていただきありがとうございました。 また、お付き合いして本ページへ足を運んでくださった方々にも感謝申し上げます。 終わりの前にささやかな情報です。 「マリホ水族館」、 ご存知で、行かれた方もいらっしゃるとは思いますが。 (広島市西区観音新町4丁目 マリーナホップ内) 小さな水族館ですが結構充実していて近くにあって、大型施設よりゆっくりと見れるし 大型施設では見れないようなものがいたり・・・と私は気に入っています。 2回分の料金で年間パスがもらえるので時間が許せば何度でも入場出来ます。 時間が許せばの話ですが何度も足を運ぶと色んな姿が・・・前回は見れたのに今回は見れなかった、 逆に前回は見れなかったけど今回は見れた・・・と魚たちの様々な姿が観察できるのです。 西表島で見た、 あるいは見れなかった魚もたくさん泳いでいます。 まだ行ったことのない方にはぜひ寄ってみて下さいとお勧めしたいと思います。 広島干潟生物研究会の皆様、西表島キャンプに参加された皆様またキャンプに関心をお持ちの皆様の ご健闘、ご健勝をお祈りしながら また再会できる日があることを祈りながら 筆をおきます。
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11月13日 水槽の中でじっとしたままです。 寒くなってきたからでしょうか? おなかがすいて動けないのでしょうか? 別の水入れに入れてやろうとつまんで眺めていると、うわぉ! 指につまんでいるのに出てきた! 何か様子が違うなと感じたのでしょうか、周りを確認するような様子です。 3回ほどは出たり入ったりをしましたがその後はなかなか出てきそうにありません。    タオルの上においてしばらく様子を見ていると出てきました。   その後水の中に入れてやると一時ごそごそしていましたが動かなくなったので 砂の上に戻してやりました 11月20日 砂の上では動いた様子がありません。 つまみ上げてみると先日と同じように出てきました。 でも2回ほどは出てきましたが その後は奥に引っ込んでしまいました  左手にツメナガ、右手でカメラ操作。 蛍光灯、ストロボと試みますが動く相手です。 それに合わせてカメラを 動かすのでピントも合わず、画像撮りは難しいですね。 手で持ってる時に殻から出てくるとは想像してなかったので 元気な時にこんな扱いをしてみたらよかったのにと 悔やまれます。
もの凄いポンプ機能か、給排水能力か、それとも何かほかに装置があるのか ツメナガヨコバサミを飼うにあたり水槽の水深を浅くしました。 体が半分浸かる程度の深さです。 何故かと言われてもなんとなく、しいて言えば陸棲なのか水棲なのかよく 分からなかったからです。飼ってみるとほとんどの時間を砂の上で休んでいるので、 その後はなにも(深く)考えずに飼っています。 その浅い水の中にいる時に顔先に餌を置くと顔の前方で浮いたエサがクルクルと回ります。 水流で渦を作り、回ってきたものを長いひげ、触覚、脚を使ってうまく捕まえます。 (実際にはどの部分で好き嫌いを感じるのかは不明ですが) 捕まえても好みでないものは遠くへほうるような感じの水流が起きます。ポイ! よく観察したいのと、どの餌を食べるのかを確認の為プラパックに水を張り、 その中にツメナガを入れ、顔の先に餌(例えばメダカのえさ:微小な粒)を 落としますと 落とした餌がクルクルと円を描いて回り始めます。 ツメナガの大きさを察するとき、それはもの凄い勢いといってもいい程です。 生憎と上からしか観察できないのであくまでも考察です・ 水を吸い込んですぐそれを排水している、すなわちポンプの機能、能力を持って いるのではないか? このポンプ機能、能力をもって水の渦をつくり離れたところにある餌を引き寄せ、 関心のないものは勢いよく飛ばすといった感じです。 連写したものを一部ですがアップしてみます。 瞬間ではほんのわずかな動きですので見えにくいですね。 浮いたものが移動してるのを感じ取って想像してみて下されば幸いです。     カニは餌のあるところまで歩いて行くと思うけど、ツメナガは餌を引き寄せると いった感じですね 11月2日 約一週間砂の上で休んでいたのを パックの中に新しい水(放水路で採取) を張りその中にツメナガを入れ、顔先に“乾燥赤虫”を2匹落としてみたところ 渦で引き寄せ抱え込みました。しばらくして覗いてみると赤虫の姿が見えません。 これは食べたに違いありません。 やっと食べてくれた! 隊長から教わり 10月15日やっと見付けて購入した乾燥赤虫、これまでに数回 与えていましたが少しは関心を示すものの姿がなくなることはありませんでしたので あきらめていました。 初めて食べてくれたのが分かった瞬間で大感激。 これなら生き続けるかも!
「ツメナガヨコバサミ」で詳細を探しましたがその外観画像ばかりです。 ふと 「ヤドカリ」 でしらべてみると ヤドカリの裸の姿を描いた資料と文字での 説明のものがやっと見つかりました。 確かに尾の部分にカギヅメ状の突起が描かれています。 また説明文では「尾の部分にカギヅメ状の突起を持つものもいます。」 と記してあります。 なるほど持つものもいる、でもそのカギヅメの役目、働きに関しては残念ながら記されていません。 話は変わり、今度は 休む姿です。 水の中に入れると一時水の中でごそごそしていますが大抵は砂の上に上がって休みます。 その時の姿が不思議です。 開口部でない側に砂をまるでまくらのように積み上げます。 (周りの状況により異なることもある) 上面より と 前方よりの画像です。 (9月7日写す)   後ろがガラス壁だった時の姿です (9月21日写す) 後ろが安定してるので前に積んだのでしょうか。  また、貝殻の細くなった部分の上にも積み上げます。 奇妙にというか器用にというか長い脚を使って見事に短時間に積み上げます。 ただ今後部に積み上げ中! (10月3日 写す)  自分の体が転がらないように固定するのでしょうか? それとも 外敵から守るためのカモフラージュでしょうか? 頭隠して尻隠さず 的な格好ですね。 申し遅れましたが 貝殻の全長は頭部の突起から細くなった後端迄で約70㎜です。 ゆであがって亡くなったのは 95㎜程でしたから 中型の部類でしょうか。 砂の上に上がって休みだすとほとんど動きません。暖かい頃は移動した形跡がありましたが 涼しくなったせいでしょうか移動したような形跡もありません。 でも脚の一部と目玉は少し見えますので完全に寝ているようには思えません。 やっと手に入れた“乾燥赤虫”と めだかのえさを頭の先にこぼしておきますが赤虫が減った 様子はありません。 メダカのえさは食べたのか溶けたのかは不明です。 涼しくなってきたのと忙しかったので11月2日迄の一週間以上そのままほっておきました。 動いた様子は残っていません。
さて、殻から出ているときの頭部というより口の周りの観察をしたいのですが 動きは俊敏でちょっとした物音でも一瞬で殻に引っ込んでしまいます。 手に持って観察とかはとてもできません。 ところで10月24日付けの画像のしっぽの先の部分の様子を見ると何やら 鉤(かぎ)のような錨(いかり)のようなものが見えます。 もしかしたらこのカギ状のものがくさびとなって尻尾部を殻に固定し、伸びていた 体を引っ張りこむのかもしれない、と想像します。 ヤドカリを飼ったこともないので詳しく観察したことはないしましてや裸の状態を 見るのは初めてです。 ヤドカリ類はみんなこうなんでしょうか? ちなみに巻貝のサザエやツブガイなどを食べる時に見た限りではつるんとした 尻尾だけだったような気がします。 そして、 ツメナガヨコバサミ の ツメって何のこと? 「カニのツメ」といえば“はさみ”のことだと思うけどこのヤドカリは 一般に見るヤドカリに比べると小さくて、また、そんなに長いようには見受けられない。 長くあるのは あし(脚)だと思うけど、もしかしてこのしっぽのカギ状のものが 長いのかな? それとも、 長い脚と思ってるけどこの先にツメが付いていてその爪が長いのかな? こんな記事見付けました。 「自慢のツメで岩場などに集団でしがみついています。 ネイルサロンには週3回で通っていてお手入れもばっちり。 (ほんとかいな?) しかし、ヤドカリの足はどこからがツメなのかよくわかりません。」 私も石片を入れていますが石に上がっている姿は見たことがありません。 そして、そして、・・・こんなのにヒットしました。 広島干潟生物研究会 ツメナガヨコバサミ の飼育 - FC2 kankyouseibutu.blog.fc2.com/blog-entry-337.html おおっ、なんだ干潟研究会で先人がもう同じことしてたんだ!!! と、開いてみると・・・なんだよ、私自身の記事だ! (爆笑) ふう~~~う、悩みは続きます。
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