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私立高校生物の先生の研修会

6月29日の日曜日、県内の私立高校で生物を教えていらっしゃる先生方の
研修会が猿猴川河口でありました。

干潟生物研究会もだんだんと名が知れ渡るようになり、講師として呼ばれる
回数が増えてきています。

そうそう、今日発行された「ひろしま 市政と市民」に案内が載っている「三滝少年
自然の家」の「サマーアドベンチャーキャンプ」(8月7、8、9日)の二日目にも
登場予定です。


さて、一昨日の先生方の研修会ですが、参加者は10名ほどと少なかったのですが、
さすがに熱心で、またみなさん自然や生物を見る目をもっておられましたので、
いろいろな発見がありました。


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それに、解説の際に基礎的なことは省けますし、専門用語を使えますのですごく楽でして、
しかもその浮いた時間で多くの内容をお話に盛り込むことができます。

逆に言うと、子ども向けにお話をすることの難しさを、痛感しますね。


さて、研修の内容ですが、潮間帯の生物をつぎつぎと解説していくという
手もありますが、相手は生物の先生ですから、すでにご存知でしょうし、
ご存じなくても調べ方はおかわりのはずですから、それはやめておきました。

猿猴川河口に初めておいでになったかたばかりでしたので、ローカル色を
感じてもらおうとおもいました。つまり、猿猴川河口にわずかに残った自然を
どう見ていくか、どのような価値を見いだすかということです。


そこで、現地で細々と生き存えている希少種といわれる生きものたちを、まず
発見し、じっくり見つめていこうということで、スナガニ、ハマダンゴムシ、それに
ヒトハリザトウムシに注目しました。

スナガニは、以前、巣穴を発見していますが、本体はまだ誰もみつけていません。

乾いた砂を巣穴に注ぎ込み、その白い砂を目印に掘っていくのですが、残念ながら
巣穴はいくつかありましたが、今回も本体を探し当てることには至りませんでした。


ヒトハリザトウムシについては、おそらくここに生息しているに違いないと、
いろいろな場面で言いふらしていましたが、自分では発見できずにいました。

「こんなところにいるはずですがねえ。」

「ここにたくさんいますよー。」

と、群居する姿が参加者によってあっけなく捉えられました。
さすがに生物の先生です。

続いて、秋口に石の下に集まって冬眠の準備をしていたハマダンゴムシ。

春にはそこでは発見できずにいましたが、すでに活動期に入っているだろうと、
少し満潮線より下の砂を掘り上げてみました。

すると、予想どおり、何個体かが出てきました。

こうして、ほぼ期待どおり、あるいはそれ以上の成果をあげることができました。

なにかこんな目当てがあれば、がぜん楽しくなるものですね。


さらに、お父さんといっしょに参加していたジュニア君が、魚を
採っていました。

ちょっとみせてもらったら、なんと、トサカギンポではないですか。

観察会でダイナンギンポやムスジガジ、ナベカはよくみつかりますが、
これまでトサカギンポを見つけた人はいません。

わたしも見るのは何年振りでしょうか。

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おそらく瀬戸内海では普通種ではないかとおもいますが、実は彼らは干潮時には、
干出したカキ殻のまさにシェルターの中で、じっとしているようです。
わずかばかり殻の中にたまった水が、その間の命の水ですね。

ジュニア君に聞くと、かなり上部の岩肌にへばりついたカキ殻を壊して
みつけたとのこと。

生物の先生の息子は、すでにそんなひと味違った見方ができるのでしょうね。


潮がよく引いた日でしたので、コアマモのほか、アマモの群生も見ることができ、
けっこう豊かな海だと言うことをお感じになってお帰りになったのではないでしょうか。

おそらく、今週あたり、授業や生物部の活動などで、干潟の生きもののお話をなさって
いるのではないでしょうか。

先生方のお話によって、子どもたちが興味をもち、干潟生物研究会の観察会の
常連さんになっていただけることを期待しています。

暑いなか、お疲れさまでした。

                                        (事務局 M.K.)
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[ 2014/07/01 11:12 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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