PageTop







Scop参上!! その弐

はじめまして、高1女子 るり です。

今日は、コメツキガニの成長に伴う腹部の形の変化について
紹介します。

この調査をしようと思ったのは、昨日 よもぎ が紹介した
方形区調査の中で、不自然な結果があったからです。

方形区調査を始めたばかりの頃には、採集したコメツキガニの
小さい個体を調べるとオスの割合がとても高かったのです。

小さい個体にオスが多かったということで、私たちははじめ、
コメツキガニは幼い頃はすべてオスで、成長とともに一部が
メスになるのではないかと考えました。
しかし、 ある先生に助言をいただいたところ、生物は基本が
メスなので、この仮説は考えにくいとのことでした。

私たちが次に考えたのが、コメツキガニではメスのカニの腹部は
幼体のころはオスのように前に向かって細長い形で、成長とともに
メスらしい丸い形になっていくのではないか、という仮説です。

私たちは、カニの腹部の形を見ることで雌雄を区別しています。

下の写真のようにカニは、一般にオスの腹部は前に向かって細長く、
メスの腹部は丸い形をしているので、この違いを利用して雌雄を
区別しているのです。

たとえば、これはクロベンケイガニですが、
こちらがオスです。

sizeretouchDSC_4938.jpg

続いてこちらがメスです。

sizeretouchDSC_4936.jpg


コメツキガニの場合、幼体のメスの腹部の形がオスに似ているために、
幼体のメスをオスであると勘違いしたのではないかと考えたのです。


この仮説を確認するために、大きさの違う個体を数匹採集し、
撮影倍率を変えないで腹部を撮影し、さらに、等しい倍率でスケッチ
してみました。

これらを、大きさ順に並べ、成長に伴う腹部の形の変化をみました。

その結果、小さい個体の腹部の形にはおもに2種類ありました。

すとんとただ細長いだけの形と、下のあたりが少しくびれている形です。
オスの成体の腹部は同じように一部がくびれた形をしていることから、
前者はメス、後者はオスであると考えました。

すとんと細長い形の腹部のスケッチを、小さい個体順から並べると、
下の図のようになります。


メス腹スケッチ1

このように、メスの腹部は成長に伴って段々丸みを帯びてくることが
分かりました。


ちなみに、オスの腹部の形の変化は下の図のようになります。


オス腹スケッチ2
 

成長に伴って、くびれがはっきりしてくることが分かりますね。

この調査で、私たちの仮説が正しいことが確認できました。

コメツキガニの幼体の雌雄を判別するときは、くびれがあるかどうかで
判別できることが分かりました。

皆さんも、干潟で小さなコメツキガニを見つけたら、この方法で
ぜひ雌雄の判別に挑戦してみて下さいね。

                               (2013.03.02 るり)
スポンサーサイト
[ 2013/03/02 09:20 ] ひろば | TB(0) | CM(1)

るりさんへ

かにの雄雌はお腹で見分けることができるという事は以前から知っていましたが、成長にしたがってだんだんと形が変わっていくことははじめて知りました。またこのような発見があったら教えていただきたいと思います。
[ 2013/03/03 23:24 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://kankyouseibutu.blog.fc2.com/tb.php/16-c452d937